日本初の空飛ぶ基地局HAPSの商用化に向けた試験サービスが成功。Sceyeの成層圏通信プラットフォームを使い、日本上空で長時間滞空と地上スマホ通信・ドローン通信・エッジコンピューティングの検証を確認した。
SceyeのHAPSは米国ニューメキシコ州を出発し、太平洋を横断して日本上空に到達。約1万5,000km超を約13日間飛行し、日本の室戸岬沖で長時間滞空を維持しつつ、指定試験エリア内で機体位置を半径5km以内に保つ性能を確認した。
高知県室戸市周辺の地上スマホとHAPS間の通信試験では、HAPS搭載の4G LTE相当基地局を地上ゲートウェイ経由でソフトバンクのコアネットワークへ接続し、音声通話・SMS・大容量データ通信・緊急速報メールの動作が安定して行えることを確認した。
HAPSとドローン間の通信試験では、遠隔制御による自動飛行や位置情報の送信、映像伝送が安定して実施可能であることを確認。災害時の被害状況把握や物流、監視、インフラ点検などのユースケースが期待される。
世界で初めてHAPS上に処理サーバーを搭載し、エッジコンピューティングの技術検証を実施。HAPS内での応答処理は往復約68ミリ秒で、クラウド経由より遅延を40%以上低減できる結果となり、広域性と低遜一の両立が可能になる可能性を示した。