伊藤ハム米久HDはマーケティング担当の中嶋祐子常務執行役員が9月末付で辞任すると発表した。10月1日付の執行役員一覧からも「マーケティング担当」の記載がなくなる。
伊藤ハム米久HDは、マーケティング担当として加工食品事業の販促を統括していた中嶋祐子氏が、本人の申し出を受けて9月30日付で辞任すると公表した。社内運用上の人事整理として扱われ、後任の記載は執行役員一覧に反映される見込みだ。
中嶋氏は日清KFCでCMOを務めた経歴を背景に、日常使いを意識したブランド訴求を強化して業績回復に寄与したとされる。しかし伊藤ハム米久HDの加工食品分野は販売数量の低下が続き、ピザ・スナックやチキン商品などの販売重量が4期連続で前年実績を下回り、ハム・ソーセージは6期連続の減少となった。
8月の新商品発表会で中嶋氏は「セールスミックスのバランス不足が原因」と振り返りつつ、主力商品のリソース集中や競合の動きを踏まえた課題を指摘していた。競合幹部は小売店との連携が販売戦略の前提である点を指摘し、伊藤ハム米久HDの営業組織の強化が課題とされている。
浦田寛之社長は東洋経済のインタビューで「営業が課題」と認めていたという。この記事は有料会員限定であり、今後の動向として販促体制や市場の反応が注目される。