アブダビ拠点のリマド・ホールディングが、航空貨物運航事業者アトラス・エア・ワールドワイドへの約100億ドルの買収提案を検討している。関係者の話によれば、物流セクターでの地位拡大を狙う動きとして捉えられている。
リマド・ホールディングが、アトラス・エア・ワールドワイド・ホールディングスへの買収提案を検討している事実が報じられた。金額は約100億ドルほどと見込まれており、ホルムズ海峡に代わる輸送ルートの開発状況ともリンクしていると伝えられている。
アトラス・エア・ワールドワイドは現在、アポロ・グローバルが主導する投資家グループが所有しており、同社の評価額として企業価値が約52億ドル、株式価値が約29億ドルとされている。買収提案が成立すれば、所有権の変更が検討される流れになる可能性がある。
同社は外部委託による航空機・航空運航サービスを提供し、貨物機運航事業者としてアトラス・エアとポーラー・エア・カーゴを傘下に、リース会社のタイタン・アビエーションを親会社とする。777型機・767型機のほか、世界最大級の747型貨物機を運航しているとされる。
同社は次世代エアバスA350型貨物機を20機発注しており、ボーイング機材のみで構成された現行の機材構成からの脱却を図っている。この潜在的な売却は、広胴型機材の不足が今後10年超にわたり航空貨物業界を圧迫する可能性があるとの見方と関連づけられている。