ティアフォーが東証グロースへ上場を果たした2026年7月の開示と、モルフォのマーカーレス校正技術がAutoware関連で注目を集める動きが並ぶ。上場後の第3四半期決算では売上が前年同期比で伸びる一方、研究開発費の増加や経常損失も顕在化している。
自動運転ソフトウェア「Autoware」を事業化するティアフォー(ティアフォー、593A)は、2026年7月22日に東証グロース市場へ上場した。公開価格は1,085円で、上場直後の決算開示では2026年9月期第3四半期累計の売上高が51億7,800万円と前年同期比で30.0%の増収を記録。一方、研究開発費は59億8,900万円、経常損失は40億8,700万円と、売上成長と投資の両立が続く状況が示された。
モルフォはMorpho Visual Calibratorを2025年12月17日に公表し、車両搭載カメラの複数台間の位置関係をAIで推定して校正する技術として注目を集めた。2026年9月2日にはモルフォとAstemoがSDV向け車載カメラ技術の共同開発を公表しており、公表日だけを並べればティアフォー採用発表が先のようにも見える。
政府は2030年度までに自動運転サービス車両を全国で1万台規模へ拡大する目標を掲げ、2026年度には自動運転社会実装推進事業の支援対象が拡大。こうした市場の実装段階への移行に伴い、カメラ校正などの周辺技術がソフトウェア市場の重要要素として位置づけられつつある。ティアフォーはルネサスエレクトロニクスと「R-Car Gen5」とAutowareを組み合わせる協業も公表している。