リコーは新規のM&Aと買収企業の技術・サービスを自社の世界販路へ横展開する方針を強化する一方で、シナジー創出が従来の想定より遅れているとみられる。
リコーはこれまでに買収した企業が保有する技術やサービスを、欧米を含む世界各地の販売網に横展開していく取り組みを進める。デジタルサービス拡大を目指す中で、買収による統合効果をグループ全体の成長に結びつける狙いを示している。
この取り組みの背景には、既存の販売会社と買収企業との連携によって想定されていたシナジー創出が遅れているとの見方がある。これまでのM&A戦略と併走させ、横展開を加速させる方針が取られていることが読み取れる。
同社は2027年3月期から2031年3月期の5年間で、M&Aに計2,500億円を配分する計画を公表している。今後は新規買収とこれまでの技術・サービスの活用を並行して進め、全体の成長を目指す見通しだ。
以上の動きは、リコーが買収戦略を強化しつつ、既存事業と新規技術の融合を通じた事業拡大を図るという内容である。今後も買収先企業の事業価値を活かした展開が続く可能性がある。