三洋貿易は第3四半期で大幅な利益増を達成し、粗利率の改善を背景に通期見通しを引き上げた。今後は地に足のついたピボッティング戦略と積極的なM&Aで持続的成長を狙う。
三洋貿易はファインケミカル、インダストリアル・プロダクツ、サステナビリティ、ライフサイエンスの4市場に注力しており、2026年9月期第3四半期では大幅な増益を達成した。決算は表面的な数字だけでなく中身の質の改善が重要視され、9か月で通期の営業利益目標65億円を達成したとされる。
粗利率は前年同期の17.4%から17.7%へ改善し、販管費率は11.8%から11.6%へ低下。これにより営業利益率は6.1%となり、SANYO VISION 2028の目標5.1%を上回る成果となった。
外部要因の影響を完全には否定せず、為替や原材料コストの変動を販売価格へ反映する契約を多くの顧客と結んでおり、外部環境に過度に依存しない収益構造に変化させたとの見方が示される。インハウス開発の基幹システム刷新とAI活用も、再現性のある収益構造の要因として挙げられる。
通期の営業利益は75億円へ上方修正された。一方でサステナビリティは大型案件の影響で一時的に減益となる見通しだが、中長期的には成長を見込んでおり、ライフサイエンスの回復とともに他セグメントの安定成長が続くとされる。