かっこ株式会社と株式会社リンクが「キャッシュレスセキュリティレポート2026」を公開した。2025年のカード情報流出件数は前年から大きく減少した一方、不正利用被害額は依然高止まりし、特に1万円以下の不正注文が増加している。今後は生成AIの影響や新たな詐欺手口への対策が求められる。
キャッシュレスセキュリティレポート2026が公開された。レポートはクレジットカード情報流出の統計とECにおける不正利用傾向を分析しており、2025年の流出事件数は21件、流出件数は246,474件と大幅に減少したことが概要として挙げられている。
カード情報流出事件の概況では、スーパーマーケット運営会社のランサムウェア攻撃によって自社発行のポイントカード一体型クレジットカードの情報が不正閲覧された可能性が指摘された。こうした事例は国内では初めてであり、加盟店には情報管理の見直しが求められている。
不正利用被害額は510.5億円となり、前年を下回ったものの高止まりしている。特に1万円以下の不正注文が増加しており、悪質な転売行為が背景にあるとされる。またEMV 3-Dセキュア導入後には決済承認率の低下やカゴ落ちの問題が顕在化している。
その他の脅威としてニセ社長詐欺が全国で急増しているほか、サプライチェーン強化をめざすSCS評価制度の申請受付が2026年度末に予定されている。生成AIの進化がキャッシュレスセキュリティへ与える影響にも触れられており、攻撃側と防御側の変化が進行している。