日本人を対象とした魚食習慣と全死因死亡リスクの関連を、メタアナリシスで初めて示したと発表した。研究成果は2026年10月23日付の欧州臨床栄養誌電子版に掲載された。
日本の水産大手ニッスイと国立健康・栄養研究所は共同で、魚を多く食べる人ほど全死因での死亡リスクが低い可能性があることを、過去に発表された学術論文を網羅的に検討するシステマティックレビューと統合分析で検証した。今回の結果は、日本人を対象にした初のメタアナリシスとして示された。
対象は日本人の魚介類の摂取習慣と死亡リスクの関係であり、信頼性を高めるため二つの研究手法を組み合わせて評価を行った。研究グループは、これまでの研究を総合して結論づける形で、魚食の健康効果の裏付けを試みた。
日本人の年間魚介類消費量の動向にも触れられており、2001年度のピーク40.2kgから2023年度には半分程度まで減少しているとされる。今後は、日本人にとって適切な魚食の目安量を科学的に示すことを目指して研究を継続する予定である。
研究成果の公表元は国立健康・栄養研究所の説明とともに、欧州臨床栄養学会誌の電子版掲載として伝えられている。魚食習慣と健康維持に関する知見を、日本国内の生活者の食生活改善へ活かすことを目標としている。