ヘッドウォータースは電源開発(J-POWER)向けに、AIを活用した施工計画リスクアセスメント支援システムを構築し、現場の危険項目の見落とし防止とリスク評価の標準化を目指して本番環境の整備と改善を進めている。
ヘッドウォータースは、J-POWERのグループ社員約3000名が利用する施工計画リスクアセスメント支援システムを構築したと発表した。現場の危険項目を抽出する際、経験に左右されにくいリスクアセスメントを実現することを目的としており、AI出力は最終判断の代替ではなく照合の材料として位置づけられている。
システムは施工計画書のOCR読み取り、関連ドキュメントのRAG検索、Azure OpenAIを活用したリスク抽出支援を組み合わせており、危険項目の確認・危険度の採点・低減対策の表示・回答へのフィードバック機能を備える。現場条件と照合した上で、担当者が最終判断を行う運用を想定している。
初期検証では送電鉄塔工事を対象に網羅性と正確性を評価。本番移管を経て画面改善や入力パラメータ追加などの段階的な改善を進め、今後は対象工種の拡大とドキュメント種別の追加を進める方針だ。
2026年7〜9月の検証結果では、鉄塔基礎・鉄塔組立・伐採の3工種における再現率が67.6%から76.3%へ8.7ポイント改善、適合率が35.0%から46.1%へ11.1ポイント改善した。1件あたりの生成数は145.8件から126.3件へ約13.4%削減された。