オンラインイベントで、WHYを起点に業務・組織・基盤を描く企業変革の設計図が語られた。矢澤篤志氏は基幹システム刷新を変革につなぐ手順と、現場のプロセスオーナーの役割を解説した。
DXの本来の目的を改めて企業変革として捉えるべきだとの認識が示され、オンラインイベント「TECH+セミナー DX day for Executive 2026 Sep. 組織はどう変わるべきか──業務基盤・意思決定・DXの再構築」で矢澤氏が講演した。
矢澤氏はカシオ計算機での長年の経験を踏まえ、海外部門の統括やグローバルERP導入、部門別の業務プロセス標準化を主導した経歴を紹介し、現在は企業の業務改革と基幹システム刷新を支援していると説明した。
日本企業に共通する課題として、目的化のずれや部門間のサイロ化が挙げられ、デジタル化投資が業務変革につながらない現状が指摘された。また現場のプロセスを主導する人材の不足も深刻であり、推進体制にはCIOやCDOだけでなく現場を統括するプロセスオーナーが旗を振る必要があると強調された。
矢澤氏は改革の設計として「WHY」を定め、そこから「WHAT」を3点設計してからシステムに落とすという手順を提案した。具体的な3WHATの内容は本文には詳しく記されていないが、業務プロセスの変更を自部門内でリードする組織づくりの重要性を訴えた。