世界脳卒中デーを前に実施された意識調査で、脳梗塞の初期症状の認知は比較的高い一方、発症後の治療開始までの時間の理解は不十分で、発症サインが現れても2.5人に1人が様子見やわからないと回答した。
全国の20〜69歳の男女1,000名を対象に、脳梗塞に関する意識調査が行われ、脳卒中の区別を説明できる人は6.3%にとどまることが分かった。脳梗塞のリスク要因の理解度は高く、高血圧や塩分の多い食事、たばこ、飲酒といった項目の認知が上位だった。一方で日常の予防対策として運動不足やストレス、睡眠不足といった生活習慣の改善が課題として挙がった。
脳梗塞の初期症状として「ろれつが回りにくい」「手足のしびれ」「顔のゆがみ」といった認知度は高いが、一部の回答者は初期症状を「わからない」と答えた割合が22.5%となっている。治療開始までの時間の余裕については「わからない」が36.0%と最多で、3時間以内と考える人は約4割にとどまった。
発症サインが現れても、すぐ病院を受診・救急要請する回答は59.8%にとどまり、約40.2%が「様子を見る」または「わからない」と回答した。脳梗塞は時間が命を左右するとされ、適切な行動が予後に大きく影響する可能性があるとの認識が示された。
脳梗塞の新薬候補TMS-007は安全性が示唆され、発症後の治療時間枠を拡大できる可能性があるとされる。現在の血栓溶解療法の原則4.5時間を超える投与時間を想定する臨床試験の結果が紹介され、90日後の機能回復でプラセボに対し有意な差が見られたとの試験結果が示された。