ボストン、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼルといった創薬拠点の重要条件が浮き彫りになり、日本企業がグローバル創薬バリューチェーンの一翼として選ばれ続けることが焦点となっている。
かつて日本は世界の新薬の約3割を創出する「創薬大国」だったが、現在はアメリカや中国に比べ市場規模や新規有効成分数で後れを取っている。創薬開発は単独企業単体では完結せず、海外にも拠点を分散した高機能なネットワークが形成されている。
本稿では、日本がグローバル創薬バリューチェーンの一つとして選ばれ続けるための条件に焦点を当て、ボストンや西海岸といった拠点だけでなく、中国国内の北京・上海・深圳・蘇州など複数の創薬拠点が形成されている現状を整理している。日本企業がこのグローバル網の中でどう役割を果たすべきかが議論の中心となっている。
創薬の地として求められる条件は、市場規模の大きさや研究開発の連携網の強さといった要素の組み合わせであるとされ、日本がその一部として機能し続けることが重要だと指摘されている。今後の動向として、具体的な連携体制の整備や海外拠点との協調が注目されている。