海外勢が強い市場で、国産ベンダーは価格や日本語サポート以外の独自の強みを活かしている。自社開発エンジンを武器にEDRを提供するFFRIや、国内市場で高シェアを誇るWebフィルタリング「i-FILTER」など、国内企業がどう市場で生き残るかを探る。
海外勢が優勢なEDRなどの領域において、国内ベンダーは価格や日本語サポートだけでなく、独自の強みを打ち出している。特に純国産エンジンを使いEDR機能を自社開発しているFFRIセキュリティは、脅威を止める技術に注力し、攻撃発生を未然に防ぐ点を強みとしている。
FFRIは自前のエンジンを活用することで、脆弱性を狙う攻撃や未知のマルウェア検知を複数のエンジンで総合的に検知・抑制する体制を整え、研究開発に注力した採用方針や事業運営を通じて国内市場での競争力を高めている。
Webフィルタリング市場ではデジタルアーツのi-FILTERが国内売上シェアで55%超を占有し、ホワイトリスト方式の高精度運用を特徴とする。AIと人手を組んだリスト作成で正確性と網羅性を確保し、国内の公共機関や金融機関向け拡大を進めている。
日本企業が生き残る要因として、日本の業務理解を製品に反映させる点が挙げられる。日本語サポートだけでなく、日本の組織構造やブロック用キーワードの登録など、国内特有の運用が利便性と実運用の両面で評価されている。
FFRIのように開発力と国内データの蓄積を武器に、官公庁向けの受託開発や高難度案件を柱とする戦略も、海外製品に対抗する国産セキュリティーの現実解として位置づけられる。