Trividia Health社との最低購入義務・契約解除・損害賠償請求リスク
FY2019に初出。4回の記載のうち1回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2019。直近の記載はFY2021-Q2。
ニプロがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より5年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。70社中12社が悪化側に。
直近の記載が「削除」なのは、ほかに6社。
- FY2021-Q2削除有価証券報告書
「令和2年9月に米国ニューヨーク州国際商業会議所の国際仲裁裁判所は、当社に対して損害賠償金およびその遅延損害金等の支払いを命じる仲裁最終判断を下しました。これに伴い、損害賠償金等2,292百万円を特別損失に計上しております。この結果、前事業年度の有価証券報告書に記載した「(4) 訴訟に関するリスク」の内、本仲裁手続きに関するリスクについては消滅しております。」
Trividia Health社との仲裁について最終判断が下され、損害賠償金等22億92百万円を特別損失に計上した。会社は本仲裁手続きに関するリスクが消滅したと明記している。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「第3年目から第5年目の最低購入義務を履行しなかったことによる見込損失額2,908百万円(US$27百万)の賠償と、当社が当該契約に違反しTHIの保有する商標権を悪用し、また米国商標法にもとづく商標権侵害があったなどとしてその損害賠償額2,154百万円~3,232百万円(US$20百万~US$30百万)等を請求する追加申し立てを行いました。」
Trividia Health社との最低購入義務・商標権をめぐる仲裁と損害賠償請求が継続しており、請求額を再開示している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当該契約解除は当社が第3年目の最低購入義務不履行に起因しており、第3年目から第5年目の最低購入義務を履行しなかったことによる見込損失額2,938百万円(US$27百万)の賠償と、当社が当該契約に違反しTHIの保有する商標権を悪用し、また米国商標法にもとづく商標権侵害があったなどとしてその損害賠償額2,176百万円~3,264百万円(US$20百万~US$30百万)等を請求する追加申し立てを行いました。」
Trividia Health社との契約をめぐる損害賠償請求について、最低購入義務不履行に関する見込損失額と商標権関連請求額が具体的に開示された。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「平成30年2月、当社はTrividia Health, Inc.(以下「THI」という。)から、当社と同社が平成27年10月に締結した国際販売代理店契約について、契約期間5年間の各年において年間最低購入義務が課されており、当該契約第3年目~第5年目において、当社の購入数量が当該年間最低購入数量に達しなかった場合には、THIが製品販売の損失による損害賠償を請求できることの確定判断等を求める仲裁を国際商業会議所の国際仲裁裁判所に申し立て、平成31年3月には、当該契約が課す第3年目の最低購入義務を履行しなかったこと等を理由として、THIが当社に対し当該契約の解除通知を行いました。さらに、令和元年5月THIは、当該契約解除は当社が第3年目の最低購入義務不履行に起因しており、第3年目から第5年目の最低購入義務を履行しなかったことによる見込損失額の賠償と、当社が当該契約に違反しTHIの保有する商標権を悪用したとしてその損害賠償等を請求する追加申し立てを行いました。」
最低購入義務をめぐる国際仲裁の申立て、契約解除通知、損害賠償等の追加申立てが実際に発生したと記載している。