買収先のれんの減損とM&A投資回収リスク
FY2021に初出。10回の記載のうち2回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2024-Q2。直近の記載はFY2026。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2023年。97社中35社が悪化側に。
直近の記載が「その他」なのは、ほかに18社。
- FY2026のれん残高更新有価証券報告書
「なお、当社は2023年8月1日の株式会社インターワークスの吸収合併に加え、2025年4月1日に株式会社レッツアイ、及び2025年7月1日の株式会社BRAISEの連結子会社化により、2026年3月時点でのれんとして1,574百万円を計上しております。」
レッツアイ、BRAISE等の取得を含むのれん残高は1,574,015千円となった。前中間期の1,684,633千円からは償却により減少しているが、減損の兆候判定は引き続き事業計画と実績に依存している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「「HRソリューション事業 人材派遣・受託」セグメントにおいて、株式会社レッツアイの全株式を取得し、同社を連結子会社化しております。当該事象によるのれんの増加額は、当中間連結会計期間においては、148,771千円であります。また、「HRソリューション事業 人材派遣・受託」セグメントにおいて、株式の取得により、株式会社BRAISEおよび株式会社ジーズ・コーポレーションを連結子会社化しております。当該事象によるのれんの増加額は、当中間連結会計期間においては、265,018千円であります。」
レッツアイ、BRAISE、ジーズ・コーポレーションの取得により、のれんが合計413,789千円増加し、のれん残高は1,684,633千円となった。新たな減損発生の記載はないが、M&Aに伴うのれんへのエクスポージャーは拡大している。 - FY2025-H1のれん残高更新有価証券報告書
「のれん 1,539,817千円 1,457,327千円」
インターワークス合併に伴うのれん残高は、2024年3月末の1,539,817千円から2024年9月末の1,457,327千円へ減少している。中間期に82,490千円ののれん償却額を計上している。 - FY2024のれん残高更新有価証券報告書
「なお、当社は2023年8月1日に株式会社インターワークスを吸収合併しており、当該取引により2024年3月時点でのれんとして1,539百万円を計上しております。」
インターワークス合併に伴うのれんは年度末に1,539百万円となり、当期に109,986千円を償却している。将来の事業計画や経済環境の変化による減損可能性も引き続き開示している。 - FY2024-Q3のれんの会計処理確定有価証券報告書
「2023年8月1日付の株式会社インターワークスの吸収合併について、第2四半期連結累計期間において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当第3四半期連結会計期間末に確定しております。この暫定的な会計処理の確定に伴う金額の変動はありません。」
インターワークス合併に伴うのれんについて、暫定的だった取得原価の配分が確定した。確定に伴う金額の変動はないが、当第3四半期累計期間にはのれん償却額68,741千円が計上され、期末残高は1,581,062千円となっている。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「(1)発生したのれんの金額 1,649,804千円 なお、のれんの金額は、当第2四半期連結会計期間末において取得原価の配分が完了していないため、暫定的に算定された金額であります。」「(3)償却方法及び償却期間 10年間にわたる均等償却」
インターワークスとの合併により16億4,980万4千円ののれんが発生し、取得原価配分が未完了の暫定額として計上された。M&Aに伴うのれんへのエクスポージャーが新たに拡大している。 - FY2022実績引用有価証券報告書
「それらを実施する場合、子会社である株式会社Dolphinの買収にあたって短期間でのれんを減損したことを踏まえ、対象企業の属する業界の市場規模、業界環境及び対象企業の競争力の源泉を調査し、財務内容や事業についてデューデリジェンスを行うこととしております。」
Dolphin買収後ののれん減損を、今後のM&A投資判断における過去事例として引用している。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「株式会社Dolphinの買収により生じたのれんについて、当初想定していた収益が見込めなくなったため、未償却残高460,878千円を全額減損損失として計上しております。」
過年度にDolphin買収に伴うのれん460,878千円を全額減損した事実を開示している。