世界的インフレ・為替変動による消費環境の不透明化
FY2023-Q2に初出。12回の記載のうち5回が「再掲」。直近の記載は2026-09-14。
クラシコムがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。57社中40社が悪化側に。
直近の記載が「後退」なのは、ほかに2社。
- FY2026-H1再掲有価証券報告書
「当社グループの商品カテゴリに近い分野では、「家具・家事用品」は比較的堅調に推移しておりますが、「被服及び履物」は気象要因等により需要が不安定な状況が続いております。以上のとおり、国内の消費動向は方向感に欠き、様々な国際情勢の変化や原油価格の乱高下などが起きており、経済を取り巻く環境は非常に不安定となっております。」
物価上昇の鈍化や実質賃金のプラス転換を一部記載する一方、購買力の回復には至らず、衣料品需要、国際情勢、原油価格を含む経済環境の不安定さが続くと再確認している。 - FY2025再掲有価証券報告書
「このように国内消費環境は予断を許さない状況にあり、海外のさまざまな情勢から各国の経済成長や為替相場の見通しも難しく、経済の先行きについては不透明な状況が続いていると捉えております。」
実質消費支出は2025年5月以降3か月連続で前年同月を上回る変化もあったが、家具・家事用品や被服・履物は前年割れの月が多く、消費環境と海外情勢の不透明感を再確認している。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「当社グループの取扱商品に近いカテゴリである「家具・家事用品」「被服及び履物」は前年同月を上回る月もあるものの、気温等の影響で月によりプラスとマイナスに振れる安定しない状況が続いております。このように国内消費環境は予断を許さない状況にあり、海外の様々な情勢から各国の経済成長や為替相場の見通しも難しく、経済の先行きについては不透明な状況が続いていると捉えております。」
一部カテゴリーや実質消費支出に改善の動きがある一方、消費環境は安定せず、為替・海外情勢を含む先行きの不透明感が続くと再確認している。 - FY2024後退有価証券報告書
「実質賃金については前年同月を下回る状況が続いておりましたが、6月以降は若干プラスに転じるなど足元ではトレンドの変化も出始めているものの消費動向は厳しく、先行きについても不透明な状況であると捉えております。」
実質賃金や被服支出に一部改善の兆しを記載し、前回までの厳しさに対して一部の不透明要因は弱まったと表現した。ただし、消費動向の厳しさと不透明感は維持している。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間は、円安や原材料高といった原因から国内消費者物価指数が前年同月を上回り、実質賃金は前年同月を下回る状況が続いております。また、家計調査によると二人以上の世帯の実質消費支出は2024年3月まで前年同月比マイナスが続いており、4月に若干プラスに転じたものの国内消費環境としては引き続き厳しい状況が続いていると判断しております。」
実質消費支出は4月に若干プラスへ転じたとしつつ、円安、原材料高、実質賃金低下などにより国内消費環境は引き続き厳しいと再確認している。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「円安や原材料高といった原因から国内消費者物価指数が前年同月を上回り、実質賃金は前年同月を下回る状況が続いております。また、家計調査によると二人以上の世帯の実質消費支出は、特に当社グループの取扱商品に近い「家具・家事用品」「被服及び履物」の費目が前年を下回る状況が続いていることから当社グループを取り巻く事業環境は厳しいものと捉えております。さらにアパレルカテゴリーでは、残暑の長期化や暖冬といった例年とは異なる気候影響も受けました。」
物価上昇、実質賃金の低下、取扱商品に近い費目の実質消費支出減少に加え、残暑・暖冬によるアパレルへの影響を記載し、消費環境の厳しさを具体化した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「物価上昇が続いている事から、毎月勤労統計調査によると実質賃金はマイナスが続いており、家計調査(2人以上の世帯)の月次結果からは、2023年3月以降は実質消費支出もマイナスが続いているため、今後の消費動向については予断を許さない状況となっております。海外においては、アメリカでの銀行破綻や中国の景気不安などがあり、金融政策の相違などによる円安も長期化するなど、先行き不透明な状況が続いております。」
物価上昇に加え、実質賃金・実質消費支出のマイナス、海外金融不安や円安長期化を挙げ、消費環境の不透明さを前回より広く記載している。 - FY2023-Q3後退有価証券報告書
「一方で、急激な円安局面は落ち着いたものの、様々な商品・サービスの値上げによって国内消費者物価指数は高い水準が続いており、今後の経済・消費動向については依然として不透明な状況にあります。」
急激な円安局面は落ち着いたとされ、為替面の不透明さは一部弱まった。一方、物価上昇と消費動向の不透明さは継続している。 - FY2023-Q2初出有価証券報告書
「当第2四半期累計期間は、新型コロナウイルス感染症の国内流行の第7波を迎えたほか、世界的なインフレや為替の影響等による国内の消費者物価指数が41年ぶりの上昇率となるなど、依然として先行きの不透明な状況が続いています。」
世界的インフレ、為替の影響、国内消費者物価指数の41年ぶりの上昇率を、業績環境の不透明要因として初めてスレッド化した。