継続企業の前提に関する疑義と資金確保による不確実性の低減
FY2023-Q3に初出。11回の記載のうち6回が「再掲」。直近の記載はFY2026-H1。
ケイファーマがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。70社中30社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに39社。
- FY2026-H1再掲有価証券報告書
「なお、当社の前事業年度および当中間会計期間における営業キャッシュ・フローは、それぞれ918,005千円のマイナス、526,076千円のマイナスであり、継続的に営業キャッシュ・フローがマイナスとなっていることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しているものと認識しております。」
営業キャッシュ・フローのマイナスが継続しているとのリスク認識を維持している。現金及び預金2,364,217千円を保有し、複数パイプラインのライセンスアウトと直接金融・間接金融による資金調達で必要資金を確保するため、重要な不確実性は認められないとの判断も維持している。 - FY2025再掲有価証券報告書
「当社も同様の傾向を有しており、且つ「③収益計上に関する不確実性のリスク」に記載のとおり、将来の収益獲得に不確実性があることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在していると認識しております。」
営業損失・営業キャッシュ・フローのマイナスと将来収益の不確実性から、継続企業の前提に関するリスク認識を維持している。一方、十分な運転資金と転換社債型新株予約権付社債による資金調達により、重要な不確実性は認められないとの判断も維持している。 - 2026-03-04悪化株主総会
「当事業年度においても営業損失を計上し、且つ将来の収益獲得の不確実性を考慮いたしますと、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在していると認識しているものの、今後の研究開発に必要となる運転資金を十分に確保できていることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。」
営業損失および将来の収益獲得の不確実性を認識しつつ、運転資金を十分に確保しているため重要な不確実性は認められないとの判断を記載している。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「なお、当社の前事業年度および当中間会計期間における営業キャッシュ・フローは、それぞれ983,719千円のマイナス、 431,490千円 のマイナスであり、継続的に営業キャッシュ・フローがマイナスとなっていることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しているものと認識しております。」
営業キャッシュ・フローのマイナスが継続しているとのリスク認識を維持している。一方、現金及び預金1,836,443千円を保有し、ライセンスアウトと直接金融・間接金融による資金調達で必要資金を確保するとして、重要な不確実性は認められないとの判断も維持している。 - FY2024悪化有価証券報告書
「当事業年度における営業活動による資金の減少は、983,719千円(前事業年度は454,425千円の増加)となりました。」
前年の営業活動によるキャッシュ・フローのプラスから、2024年12月期は983,719千円のマイナスに転じ、当期純損失846,455千円も計上した。継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況の認識と、十分な運転資金を確保しているとの判断は併記されている。 - FY2024-H1顕在化有価証券報告書
「なお、当社は、当中間会計期間において営業キャッシュ・フローが562,445千円のマイナスとなっていることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。」
前回は営業キャッシュ・フローがマイナスになる可能性を記載していたが、当中間会計期間に実際に562,445千円のマイナスとなったため、リスクが顕在化した。現金及び預金2,694,656千円を保有し、重要な不確実性は認められないとの判断は維持している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「なお、当社は、当第1四半期累計期間において営業損失を計上しており、今後の研究開発活動や事業開発活動には不確実性が伴うことから、営業キャッシュ・フローがマイナスになる可能性があり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しているものと認識しております。このような事象または状況を踏まえ、当社は、営業キャッシュ・フローのマイナスが生じたとしても、当面の研究開発活動や事業開発活動に影響が生じないよう、必要資金について手元流動性の高い現預金で確保することとしており、当第1四半期会計期間の末日現在において、現金及び預金を2,934,171千円保有し、必要な資金を十分確保していることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。」
第1四半期に営業損失を計上し、営業キャッシュ・フローがマイナスになる可能性を改めて認識している。一方、現金及び預金2,934,171千円を保有し、重要な不確実性は認められないと判断している。 - FY2023再掲有価証券報告書
「当事業年度において営業利益を計上し、且つ営業活動によるキャッシュ・フローはプラスとなったものの、前事業年度以前の継続的な営業損失の計上、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスおよび将来の収益獲得の不確実性を考慮いたしますと、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在していると認識しております。」
通期では営業利益・営業キャッシュ・フローがプラスとなった一方、過去の損失と将来収益の不確実性から継続企業の前提に関するリスク認識を維持し、契約収入と市場調達により重要な不確実性は認められないとしている。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「当社は当第3四半期累計期間において契約一時金及びマイルストン収入の獲得により営業利益を計上しているものの、2022年12月期迄継続的に営業損失を計上していることを勘案すると、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。このような事象又は状況を改善するために契約一時金及びマイルストン収入の獲得を進めたことにより、更に十分な運転資金の確保ができただけでなく、公募増資による資金調達を2023年10月に実施したことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。」
2022年12月期までの継続的な営業損失をリスク状況として認識しつつ、契約収入と2023年10月の公募増資によって運転資金を確保し、重要な不確実性は認められないと判断している。