研究開発成果が目標から乖離するリスク
FY2016に初出。6回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2021-Q2。直近の記載はFY2023。
三菱ケミカルグループがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より5年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。29社中14社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに5社。
- FY2023顕在化有価証券報告書
「Muse細胞を用いた再生医療等製品「CL2020」について、最新の臨床開発状況や事業化までのタイムライン、今後の医薬品事業戦略などを総合的かつ慎重に検討した結果、本製品の開発を中止することを2023年2月に決定しました。」
研究開発成果が目標から乖離するリスクが、Muse細胞製品CL2020の開発中止という新たな事象として顕在化した。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「しかしながら、新型コロナウイルス感染症を取り巻く環境は大きく変化しており、現状の新型コロナウイルスワクチンの世界的な需要及び市場環境と、商用規模生産の移行への同社の課題を包括的に検討した結果、当VLPワクチンの商用化を断念するという結論に至りました。」
研究開発成果が目標から乖離するリスクが、承認取得済みのVLPワクチンについて商用化断念及び事業撤退・清算を決定する形で顕在化した。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「変形性関節症の治療薬(MT-5547)について事業環境の変化を受けて事業計画を見直した結果、回収可能価額が帳簿価額を下回ったため、当該技術に係る無形資産の帳簿価額を回収可能価額923百万円まで減額し、減損損失15,797百万円を計上いたしました。」
研究開発成果が目標から乖離するリスクが、MT-5547の事業計画見直しと157億97百万円の減損損失として新たに顕在化した。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「田辺三菱製薬㈱が㈱ステリック再生医科学研究所より取得した腸疾患関連の核酸医薬品(MT-5745)について、開発中止を決定したことにより、当該技術に係る無形資産(仕掛研究開発費)の帳簿価額全額を減額し、減損損失3,859百万円を計上いたしました。」
研究開発成果が目標から乖離するリスクが、取得技術の開発中止と減損損失として新たに通期実績へ反映された。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間にニューロダーム社が開発を進めているパーキンソン病の治療薬に係る無形資産(仕掛研究開発費)の減損損失845億円を計上したことに加えて、下期にもルーサイト・インターナショナル社(アメリカ)のボーモント工場閉鎖に伴う減損損失や停止関連費用の構造改革費用等の計上が想定されることにより、前回発表予想を下回る見込みです。」
研究開発成果が目標から乖離するリスクが、パーキンソン病治療薬の開発資産について大規模な減損損失を計上する形で実際に発生した。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループは、企業の持続的成長を支える原動力は研究開発にあると認識し、従来から積極的に研究開発を進めており、今後についても長期的視点で計画的・継続的に安定した資源を投入していく方針です。しかしながら、これらの研究開発の結果が目標と大きく乖離した場合は、業績に影響を与える可能性があります。」
研究開発を持続的成長の原動力と位置づける一方、成果が目標から乖離する可能性をリスクとしている。