M&Aの買収後収益未達・簿外債務リスク
FY2017に初出。7回の記載のうち4回が「再掲」。直近の記載はFY2026。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。91社中37社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに58社。
- FY2026再掲有価証券報告書
「買収先企業が価値算定時に期待した利益およびキャッシュ・フローを計上できない場合や、M&A時に検出できなかった偶発債務や未認識債務等が顕在化した場合には、減損処理の適用を含め、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。」
買収後の利益・キャッシュ・フロー未達、簿外債務、減損処理のリスクを引き続き記載している。 - FY2026-H1再掲有価証券報告書
「当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。」
新たな事業等のリスクはなく、前事業年度記載のリスクにも重要な変更はないとしている。M&Aに関する買収後収益未達・簿外債務リスクも重要な変更なしの扱いである。 - FY2025買収後キャッシュ・フロー未達と減損適用を明記有価証券報告書
「しかしながら、買収先企業が価値算定時に期待した利益およびキャッシュ・フローを計上できない場合や、M&A時に検出できなかった偶発債務や未認識債務等が顕在化した場合には、減損処理の適用を含め、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。」
従来の買収後収益未達・簿外債務リスクに、キャッシュ・フロー未達と減損処理の適用可能性を明示している。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「グラフテック株式会社の金属検査装置事業、杜の公園ゴルフクラブ株式会社のゴルフ事業及び株式会社アイフィンクのアイス事業は買収時の事業計画を下回って推移しており、現時点において十分なキャッシュ・フローの獲得が見込まれないため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上しております。」
買収先の事業計画未達・キャッシュ・フロー未達という、従来リスクとして記載していた買収後収益未達が、3事業ののれん減損損失672百万円として実際に発生している。 - FY2022-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。」
事業等のリスクについて、新たな発生および重要な変更はないとしている。既存のM&Aリスクにも重要な変更がない扱いである。 - FY2018再掲有価証券報告書
「M&Aを行う際は、国内外を問わず、その対象企業の財務内容や契約関係について綿密なデューデリジェンスを行うことにより、買収によるリスクを極力回避することが必要と理解しております。しかし、買収先企業が価値算定時に期待した利益を計上できない場合や、M&A時に検出できなかった偶発債務や未認識債務等が顕在化した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。」
買収後の収益未達・偶発債務等のリスクを維持しつつ、デューデリジェンスによる回避策を明示している。 - FY2017初出有価証券報告書
「しかし、買収先企業が価値算定時に期待した利益を計上できない場合や、M&A時に検出できなかった偶発債務や未認識債務等が顕在化した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。」
買収先の収益未達や、買収時に検出できなかった偶発債務・未認識債務の顕在化をM&A固有のリスクとして記載している。