買収に伴うのれんの回収可能性
FY2017-Q3に初出。5回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q3。直近の記載はFY2023。
高千穂交易がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より7年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2023年。98社中35社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに53社。
- FY2023顕在化有価証券報告書
「Guardfire Limited及びTakachiho America,Inc.は、売上高及び利益面において、計画未達成の状況にあることから、将来の回収可能性を検討した結果、固定資産残高全額を減損損失として計上しております。」
GuardfireおよびTakachiho Americaについて計画未達を受け、固定資産残高全額の減損損失6,897千円を計上した。買収・海外事業に関連する回収可能性の問題が継続して発生している。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「Guardfire Limited(タイ)及びGuardfire Singapore Pte. Ltd.(以下Guardfire社)は、昨年度に受注した大型案件などの受注済み案件が順調に推移したものの、継続的な原油価格の低迷や石油化学製品需要の鈍化で新規プラント建設が停滞していることにより、売上高及び利益面において著しい影響を受けております。これらにより、計画未達成の状況にあることから、Guardfire社の将来の回収可能性を慎重に検討した結果、のれん等の固定資産残高全額を減損損失として計上しております。 のれん 245,975千円」
Guardfire社について、受注済み案件は進捗したものの新規プラント建設停滞で計画未達が続き、のれん等の固定資産残高全額、のれん245,975千円を減損損失として計上した。Takachiho Americaについても固定資産残高全額を減損している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「しかしながら、売上高及び利益面において、計画未達成の状況にあることから、Guardfire社ののれん等の固定資産について、将来の回収可能性を慎重に検討した結果、その一部について回収可能価額まで減額し、減損損失を認識しております。 のれん 184,000千円」
Guardfire社では大型案件を獲得したものの売上高・利益面で計画未達が続き、当期にも追加で1億84百万円ののれん減損損失を計上した。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「2014年11月に取得しましたGuardfire Limited及びGuardfire Singapore Pte. Ltd.(以下Guardfire社)の業績は、過去3年間の原油価格の低迷などに伴い、タイを中心とするASEAN諸国における石油・発電プラントの建設計画が遅れ、計画が未達成の状況にあります。このことを踏まえ、将来の回収可能性を慎重に検討した結果、その一部について回収可能価額まで減額し、減損損失を認識しております。」
Guardfire社の計画未達を受け、のれん253百万円の減損損失を計上した。原油価格低迷と石油・発電プラント建設計画の遅れが、買収に伴うのれん回収リスクとして実際に発生している。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「2012年の買収により発生したのれんを、償却期間を5年として4年半償却を終えた段階で回収可能性を慎重に検討した結果、償却を半年前倒しし、残存価額全額87百万円の減損損失を計上した」
買収により発生したのれんについて回収可能性を検討した結果、償却を半年前倒しし、87百万円の減損損失を計上した。